「アプリがアップデートできず使えない!」
「カメラが起動しない!」
買ってから2年~3年ぐらい同じスマホを使っている方で、この様な現象を経験された方もいらっしゃるかもしれません。
原因は色々考えられますが、一番可能性が高いものが、スマホ本体の「ストレージの空き不足」です。
スマホ本体の中には写真、LINEなどのアプリのデータ等を保存する領域があり、この領域を一般的に「ストレージ」と呼びます。
ストレージがいっぱいになると、カメラ機能だけでなく、スマホのあらゆる機能に不具合が生じてきます。
今、この記事をお読みになっている方は、
「LINEなどのアプリが使えなくなった」
「アプリがアップデートできなくなった」
「スマホの動きが遅くなり不安定になった」
といったようなことで、お困りの方が多いと思われます。
そこで、今回の記事では
- 必要なストレージの空きの量の確認方法
- ストレージに空きを作る方法
- 色々試しても駄目だった場合
この3点についてご説明していきます。
なお「必要なストレージの空きの量」については既に把握されており、「とにかく早くストレージに空きを作りたい」という方は、ストレージに空きを作る方法からお読みください。
この記事では次の様な方を対象読者に想定しています。
- iPhoneを利用している方
- iPhoneとパソコンを連動させてiPhoneを管理していない方(iPhoneで完結させている方)
※記事は2021年2月11日現在、得られた情報を元に書かれています。
※iOSのバージョンはiOS14.4です。
※記事内の手順をすすめていくなかで、お持ちのiPhoneの状態によっては、予期せぬ不具合が生じる可能性があります。
目次
1.必要なストレージの空きの量を確認する方法

「どのくらいストレージに空きを作れば良いのか?」ということですが
①今すぐアプリを使えるようにしたい
②iPhoneの不具合を解消したい
この様に目的によって必要なストレージの空きの量は変わってきます。
ですので2つのケースに分けてご説明します。
①今すぐアプリを使えるようにしたい時
iPhoneの画面上で、アプリをインストールする際やアップデートする際に「〇〇をインストールできません」というメッセージが出てきたら、そのアプリのデータ量以上の空きをストレージに作れば良いということになります。
新しいアプリをインストールする時のアプリのデータ量の確認方法と既にインストールしてあるアプリのアップデート時のアプリのデータ量の確認方法はそれぞれ異なります。
新しいアプリをインストールする時
1.App Storeをタップし任意のアプリを選ぶ
2.下にスクロールすると「情報」の項目がでてくる。その情報の記載箇所の中の「サイズ」に書かれた数字がそのアプリのデータ容量

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アプリをアップデートする時
1.App Storeをタップし右上の人型のマークをタップ
2.アップデートするアプリの「さらに表示」をタップ。
アプリの説明文の下に書かれた数字がそのアプリのデータ容量

②iPhoneの不具合を解消したい時
Appleの公式HPにもありますが、iPhoneに限らず、iPad、iPod touchなどiOSを搭載したものは1GB以上のストレージの空き容量を下回ってくると、動きが不安定になってきます。
iPhoneの「設定」をタップして画面やや上部に「iPhoneのストレージがいっぱいです」というメッセージからでも、ストレージの空きが少ないことがわかります。
ですので、iPhoneを快適に使うためには
ストレージの空きを1GB以上
にしておくということを意識してください。
では、次からはストレージの調べ方とストレージの空き容量の増やし方についてご説明していきます。
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2.ストレージに空きを作る方法
ストレージの空きをつくる方法はいくつかありますが、今回は一般的に使われている4つの方法をご説明していきます。簡単な方法かつ、効果が高いと思われるものから順番に解説していきます。
①アプリ(App)の削除または取り除く
お持ちのiPhoneの中には、ダウンロードしたが、ほとんど使われていないアプリもあるかと思います。
そういった使われていないアプリでも100MB〜1GB以上のデータ容量をストレージ内でくっているものも意外とあります。
なので、iPhoneのストレージの空きを増やす際には、
ほとんど使っていないアプリからまずは手を付けることが鉄則となっています。
iPhoneにおいてのアプリ操作は「Appを取り除く」と「Appを削除」の2つがあり、それぞれの違いついてまとめると
- 「Appを取り除く」
アプリサイズ容量分のストレージの空きが増えるがデータは残る。
アプリがApp Storeにある限りは、iPhoneに再インストールするとデータは復旧する - 「Appを削除」
アプリ、およびそのデータは完全にiPhoneから削除される。削除されたデータは復旧させることはできない
ここからは、実際の画像を使って、
- iPhoneのストレージの確認する方法
- Appを取り除く
- Appを削除
のやり方をご説明します。
iPhoneのストレージを確認する方法
「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」

上から順番にデータ容量の大きいものからアプリが並んでいます。
ここでは「Amazon Prime Video」のアプリを使って空き容量を増やしてみます。
Appを取り除く
「Amazon Prime Video」→「Appを取り除く」

画像を見て頂くとお分かりになるかと思いますが、「Appのサイズ」の項目が消えています。つまり、アプリサイズ容量分(101.2MB)のストレージは空きができたということになります。
「アプリがApp Storeにある限りは、iPhoneに再インストールするとデータは復旧する」とご説明しましたが、「Appを取り除く」にした場合は、再度App StoreからAmazon Prime Videoをインストールすれば、アプリ内でダウンロードしたビデオなどのデータも元に戻ります。
Appを削除
「Amazon Prime Video」→「Appを削除」

今度は、アプリを完全に削除したので、
「GB単位」でストレージの空きを大きくすることができました。
アプリのデータは完全に削除されるので、再度App StoreからAmazon Prime Videoをダウンロードしても、アプリ内でダウンロードしたビデオは元にもどりません。
※ただし、LINEやFacebookといった「SNSアプリ」などアプリによっては、アカウント情報(会員情報)をアプリ上に登録してあるため、厳密に言ったら全てのアプリ情報が消去されるというわけではありません。
LINEでいったら、事前に「メールアドレス登録」と「パスワード設定」さえしておけば、App Storeから再度アプリをダウンロード、インストール時にパスワード等入力してログインすれば「友達」や「アルバム」などは復元できます。
LINEのデータ引き継ぎに関しては、LINE機種変更/引き継ぎ完全ガイドをご確認ください。
②各アプリの個別のデータを削除する
「①アプリ(App)の削除または取り除く」では、対象のアプリ自体の操作でしたが、「各アプリの個別のデータを削除する」では、そのアプリで保存しているデータの一部を削除していくやり方です。
例えば、動画アプリで何本かの映画をダウンロードしていて、「見なくなった映画を何本か削除してストレージを空けたい」といったケースです。
こちらもAmazon Prime Videoのアプリの画像を使って具体例をご説明します。
※削除画像及び削除の方法は2021年2月12日現在のものです。今後、アプリのアップデートにより方法や仕様は変更される可能性があります。
Amazon Prime Videoの個別の動画データを削除
「ダウンロード」→「編集」→「削除」
このように、iPhoneの「設定」からではなく、各アプリからデータを削除し、ストレージの空きを作っていくやり方は、地道な作業になります。
しかし動画アプリなどは各データ量が大きいため、こういったデータを削除していくことはストレージの空きを増やすには、大変効果が大きいかと思います。
③SafariやLINE等のキャッシュを消す
Safari(Web閲覧をする時に使う「コンパスのアイコン」)を使って、インターネットを閲覧した時、そのサイトの情報(文章や画像など)はアプリに保存されます。
この保存された情報データを「キャッシュ」といいます。
このキャッシュの働きによって、次回同じサイトを開いた時には、ページの読み込み時間は短くなり、データ通信量も少なく済みます。
このように、いいことづくめのように聞こえるキャッシュですが、保存されたサイトのデータもiPhoneのストレージの空きを減らしています。
そして、このキャッシュの弊害はSafariだけでなく、LINEやFacebookなど通信を伴うSNSアプリにもあてはまります。
ちなみに筆者のSafariとLINEアプリのキャッシュを調べたところ、
それぞれ約315MBと約780MBでした。
つまり、これだけでアプリ数個分のデータ量が溜まっていたことになります。

これは、もう放置するわけにはいきません。
早速消去してストレージの空きを増やしましょう。
Safariのキャッシュを削除する方法①
※Sarariの閲覧履歴も消える
- 「設定」
- 「Safari」
- 「履歴とWebサイトデータを消去」

Safariのキャッシュを削除する方法②
※Sarariの閲覧履歴は残る
- 「設定」
- 「Safari」
- (最下部までスクロールして)「詳細」
- 「Webサイトデータ」

- 画面右上の「編集」をタップ
- 「赤いマーク」をタップして削除
または、「全Webサイトデータを削除」

LINEのキャッシュを削除する方法
- 「ホーム」
- 「右上の歯車のマーク(設定)」
- 「トーク」
- 「データの削除」
- 「キャッシュデータ」
- 「選択したデータを削除」
※削除画像及び削除の方法は2021年2月12日現在のものです。今後、アプリのアップデートにより方法や仕様は変更される可能性があります。
本記事では、SafariとLINEのキャッシュを削除する方法をご説明しましたが、この2つ以外のアプリのキャッシュも削除しておくのも有効でしょう。
④写真や動画を削除
最後にご紹介するのは、写真や動画を削除する方法です。
その前に、写真1枚のデータ容量や1本の動画のデータ量の目安について触れておきたいと思います。
筆者がメインに使っているスマホはiPhone SE(第二世代)の64GBです。
最初からついているカメラアプリで、何も設定を変えない状態で写真を撮影、及び15分の動画を撮影しました。
そうしたシチュエーションでの1枚の写真のデータ容量、15分の動画のデータ量は次の通りでした。
- 1枚の写真のデータ容量:約3MB
- 15分の動画のデータ容量:約300MB

いかがでしょう?iPhoneで撮影した動画は15分程度のものでも、300MBのデータ容量を超えており、削除した時のインパクトは大きいでしょう。
しかし、写真に関しては1枚の写真を削除しても、せいぜい数MBストレージの空きを増やせるだけです。
これを踏まえて、写真アプリから写真データ、動画データを削除する方法をご説明しますので、「効果がある」と思われた方だけ、この項をお読み頂ければと思います。
写真アプリから写真・動画を削除する方法【前半】
- 「写真アプリ」
- 画面左下「ライブラリ」
- 画面右下「すべての写真」
- 画面右上の「選択」
- 削除する写真をタップして選択
- 画面右下のゴミ箱をタップ

しかし、「ゴミ箱」をタップしただけでは、写真や動画はiPhoneから完全に削除されていません。まだ、一時的にゴミ箱に入っているだけなので、ストレージを軽くするには、さらにここから操作が必要です。
写真アプリから写真・動画を削除する方法【後半】
- 「写真アプリ」
- 画面右下「アルバム」
- 画面を下にスクロール「最近削除した項目」
- 画面右上の「選択」
- 画面左下の「すべて削除」

ここまで操作をして、一時削除された写真が、完全に削除されます。
3.色々試しても駄目だった場合
以上、iPhoneを使っていてストレージ容量が足りなくなった時の対処法を4つご紹介してきました。
記事を読んで頂いて
- iPhoneの動きが遅いまま。なおらない。
- 変にiPhoneをいじるのはこわい
- いっそのこと、機種変更でも良いかも
と思われた方は、是非一度、弊社が運営する携帯ショップTOP1まで、お気軽にご相談下さい。
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