2020年12月3日にNTTドコモが新たな料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表。
同月22日にソフトバンクがオンライン専用のMNOブランド「LINEM(ラインモ)」を発表。
auはどうするんだ?と皆がKDDIの動向を伺う中、2021年3月23日から新しいオンライン専用のMNOブランド「povo」が契約スタートとなりました。
povoは20GBで2,728円(税込)というプランでスタートしましたが、2021年9月29日から「povo2.0」という新しい料金プランに生まれ変わりました。
生まれ変わったpovoは、いったいどんな内容なのか、メリットとデメリット(注意点)を交えながら解説していこうと思います。
※ この記事では2022年6月16日時点で発表されている情報を元に記載しています。
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目次
povoのデメリット(注意点)
全ての手続きやサポートがオンラインで完結
povoの契約やその後のサポートは、オンラインのみで完結となります。 店頭と電話は一切不可となるので、何かトラブルがあった際も全て対応はオンライン上のやりとりとなります。
オンライン対応が難しいと不安に思う方は、この点が一番腰が引けてしまう点かもしれません。
また、今回はauやUQ mobile(UQモバイル)からの変更であっても、MNP(モバイルナンバーポータビリティー:電話番号を変更することなく乗り換えができる手続き)として契約をしなければなりません。 予約番号を発行して変更するという、ただのプラン変更とは異なるやり方となるので、それを面倒だと感じる人はいると思います。
ネットリテラシーが高い方やオンラインサービスを日常的に利用している方は特に抵抗感なくできるかとは思いますが、ただの買い物とは違い、契約となるとこれで大丈夫なのかと不安になるかと思います。 そういう方は、auやUQ mobile(UQモバイル)での契約を検討するか、こういう分野が得意な身内や友人に頼ってみてください。

オンライン契約に不安を持つ方は、こちらの記事も参考にしてください
【オンライン契約のメリットデメリット】
家族の料金やネットの料金が高くなる可能性がある
auやUQ mobile(UQモバイル)のプランの方は、家族がいることで割引が入ったり、auのインターネット契約を携帯電話とセットで契約することで、料金が安くなったりする場合がありますが、povoはそれらの割引が一切ありません。
代表的なものでいいますと
auスマートバリュー
「auひかり」や「auスマートポート(コンセント接続の宅内無線LAN機器)」をセットで契約すると、家族みんなのスマホが最大月々1000円割引が入る。
家族割プラス
対象プランにご加入いただいている同居家族の人数に応じて、月々の料金が割り引かれる。
この2つの割引は入らなくなってしまいます。
以前のpovo1.0であれば、家族割プラスの割引は対象外でも、カウントの対象ではあったので、自分以外の家族の料金が変動することはありませんでした。
しかし、povo2.0ではそのカウントも対象外となってしまいました。
家計単位で安くなったとしても、月々の携帯代金は各自のお財布からという場合は、家族割引のグループから抜けることで料金が上がる人が出てきてしまう可能性もあるので、家族割から抜ける際は、家族にあらかじめ相談しておいたほうがいいでしょう。

セット契約をしていたものの月額が高くなる可能性がある
現在auで「タブレットのデータシェアプラン」の利用をしている場合は解除になります。 シェアが出来なくなってしまうと、タブレットの値段が数千円上がってきてしまいます。
また、auではApple Watchが単体で通信できるようになる「ナンバーシェア」や、留守番電話の音声がファイルとして送られてくる「ビジュアルボイスメール」が契約できる一方で、UQ mobile(UQモバイル)同様に、povoもこれらのサービスが非対応になります。
これらのセット端末がどうなるかも考えた上で、変更するかを決断した方が良いです。 スマートフォン代金が値下げしたとしても、他が上がってしまったり、日常的に使っているものが使えなくなってしまったりしては別の不便さを感じてしまうかもしれません。
サービス開始時点はSIMカードのみ契約の提供
サービス開始時点では、端末と一緒に契約することはできません。 SIMカードのみの契約となります。
SIMに関しては「物理SIM」と「eSIM」のどちらかを選ぶことができます。
最新のiPhone 13のようにeSIM対応の機種であれば、オンラインでダウンロード可能なeSIMを契約すればいいですが、そうでない方はSIMカードの到着を待つ必要があります。
また、もし今後端末を一緒に契約することができるようになった場合でも、UQ mobile(UQモバイル)のように「最新機種は取り扱えない」などの制限があるかもしれませんので、機種とプランは別々で考えていくという頭にスイッチした方が良いかもしれません。
端末も欲しいという方は別ルートで購入しなければなりません。
購入方法は3種類あります。
※ auで提供しているVoLTE対応のAndroid端末とiPhone8以降の端末のみpovoの動作確認が取れているので、その他の端末に関しては保証はされておりません。
もし実際に電波が立たない・動かないなどの動作不良があっても、自己責任になります。
- アップルストアでSIMフリーの端末を購入する
- キャリアショップで機種だけを購入する
- 中古業者から購入する
端末もpovo変更と同時に購入ができるようになった際、端末代金を48回で分割契約し、残りの支払い回数が24回以下の場合は、機種を変更する際に端末を回収すれば、キャリアが負担してくれるサービス(かえトクプログラム)が適用になるかどうかは、今のところ未定となっています。
しかし②での購入方法であれば、そのサービスは適用となるのでおススメです。

その他のLINEMOデメリット(出来ないこと)
その他でLINEMOに出来ないことを羅列していきます。
- 法人契約ができません。
- 留守番電話サービスは利用できません。
- スマイルハート割引は適用できません。
- データ使用量のシェアやデータの繰り越しはできません。
Apple Watchでナンバーシェアをしている方は、移行前にナンバーシェアの解除手続きが必要です。 - キャリアメールは引き継ぎできませんが、ドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイルは、回線契約を終了した後もメールアドレスを有料で利用することができるサービス「メールアドレス持ち運び」の提供をはじめたので、そのサービスを契約すれば、使用することはできます。
ドコモメール持ち運び
auメール持ち運び
ソフトバンクメール持ち運び
ワイモバイルメール持ち運び
povoのメリット
驚きの基本料金0円
今までの料金プランは「povo1.0」というネーミングで20GBで2,970円(税込)でした。
しかし新しいプラン「povo2.0」はなんと基本料金0円という潔さです。
契約期間の縛りもありません。
そこに、自分の使い方に合わせて+αの機能を追加したり取り外したりが自由にできる「トッピング」というユニークなオプションがあるのが他社には無い最大の魅力です。
以前楽天モバイルが1年間0円という驚きのキャンペーンを行っておりましたが、povoはそのような期間は設けていません。
しかし注意事項として公式のHPに
「最後に購入した有料トッピングの有効期限の翌日から180日間、有料トッピングの購入などがない場合、利用停止、契約解除となる場合があります。また別途所定の手数料等の費用がかかる場合あります。」
と記載されています。
KDDIに確認をしたところ、これを防ぐには、180日以内に有料トッピングを購入するか、通話料とSMS送信料の合計額が660円を超える必要があります。
660円は通話時間に換算すると15分なので、半年で電話を15分以上かけることがないかも……という方は、少し面倒ですが一番安いトッピングを申し込んで、180日0円を回避し、0円で持てる期間をまた半年伸ばすようにしてください。
では、そもそも基本料金のみでできることは何なのかと言うと通話とネットですが、通話に関しては電話をかけたらかけた分だけ税込22円/30秒発生する従量制になります。
国内SMS(電話番号宛に送るメール)送信も税込3.3円/通(70文字)発生する従量制になります。
またインターネットに関しては通常速度ではなく、いわゆる制限がかけられた時の速度と同じ送受信最大128kbpsとなります。
LINEなどで短めの文章を送るぐらいなら大丈夫かもしれませんが、動画やネットの開きはかなり時間がかかる速度となります。
ネットは全てWiーFiで、電話はほとんど受けるばかりで自分からかけないという方は十分かもしれないので、半年経ちそうになったら一番安いトッピングを申し込んで0円で持てる期間をまた半年伸ばすというサイクルで持つのが一番の節約方法かもしれません。
続いてトッピングの内容を説明していきます。
トッピングは基本的に購入の後すぐに利用することができます。
※トッピングによって、購入後利用開始まで時間がかかるものもあるそうです。
トッピングは以下の「データ」「コンテンツ」「通話」「サポート」の4種類があります。
データトッピング(金額は税込表記)
ギガ数 | 期間 | 値段 | 1ギガ単価 |
1GB | 7日間 | 390円 | 390円 |
3GB | 30日間 | 990円 | 330円 |
20GB | 30日間 | 2,700円 | 135円 |
60GB | 90日間 | 6,490円 | 108円 |
150GB | 180日間 | 12,980円 | 87円 |
使い放題 | 24時間 | 330円 | – |
※ネットワークの混雑時や動画・クラウドゲームなどの利用時に通信速度を制限する場合があります。
特に一番最後の「使い放題」はahamoやLINEMOにはありません。
しかも、もともと基本料金プランにはテザリング機能がお申し込み不要で、追加料金なく利用することができます。 ですので、この「使い放題」をトッピングすれば、このテザリング機能も無制限で使えるようになります。
例えば仕事や学校がある日はあまり使用しないけれど、休みの日はたくさん使用したいと思った日や、今日はテザリングを使用することがあるという日などは330円(税込)/日で気軽に追加することができます。
テザリングの使い放題はインフラへの負荷が大きく、キャリアによっては対応が難しいとみられていましたが、そこにpovoが挑戦したのは注目といえます。 しかし、「一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限します」との注釈があるにで、状況によっては速度が落ちてしまうこともあるそうです。
コンテンツトッピング(金額は税込表記)
名前 | 期間 | 値段 |
DAZN (ダゾーン) |
7日間 | 760円 |
smash (スマッシュ) |
24時間 | 220円 |
「DAZN」は世界最高峰のあらゆるスポーツ観戦を見ることができる、スポーツ専門の動画配信サービスです。
「smash」はスマートフォンでの視聴に特化した短尺のバーティカルシアターアプリです。
正直この2つのコンテンツは単品で申し込むとDAZNの場合は月額料金:1,925円(税込)、smashの場合は月額料金:500円(税込)なので、トッピングすると割高になってしまいます。
申し込みをしたいなら、トッピングより個別に契約をする方がおすすめです。
通話トッピング(金額は税込表記)
名前 | 通話無料時間 | 期間 | 値段 |
5分以内通話かけ放題 | 5分 | 毎月自動更新 | 550円 |
通話かけ放題 | 24時間 | 毎月自動更新 | 1,650円 |
通話のトッピングの「5分以内通話かけ放題」は、1回5分以内の国内通話が対象です。
5分超過分につき、税込22円/30秒の通話料が別途かかります。
通話トッピングを何もつけない場合も、基本の通話代金の金額が22円(税込)/30秒なので、追加するかどうかは以下の数字を目安にしてください。
5分以内通話かけ放題
➡︎月平均12.5分以上電話をかける
通話かけ放題
➡︎月平均37.5分以上電話をかける
ただし、「通話かけ放題」に関しては、37.5分の通話の中で5分以内でおさまる電話がほとんどなのであれば、最初から「通話かけ放題」にするのではなく「5分以内通話かけ放題」で一度様子を見て、 通話代の合計が1,100円以上になるのであれば、そこで改めて「通話かけ放題」に変更してみると良いかもしれません。
通話無料と言っても、0570発信の番号やガイダンスで「この電話は30秒ごとに、〇〇円発生します」などのガイダンスが流れる一部の電話は、無料対象外の通話となるので気を付けてください。
サポートトッピング(金額は税込表記)
名前 | 利用回数 | 期間 | 値段 |
スマホ故障サポート | 年2回 | 毎月自動更新 ※申し出がない場合 |
830円 |
このトッピングは、製品情報の登録をしたスマートフォン(iPhone・Androidスマートフォン)が故障、破損、水漏れ(紛失・盗難は対象外)などのトラブルに遭われた場合、端末交換を申し込むと、最短で当日中、原則お申し込み完了の翌日に(届け日・時間帯の指定も可能)交換用の端末(リフレッシュ品)を届けてくれるサービスです。
トッピング購入の翌月かつ製品情報の登録完了後から端末交換の申し込みは可能となり、自宅はもちろんのこと、コンビニ・宅配受け取りロッカーでも受け取れるとのことです。
【交換用機種】
-
- iPhoneの場合
同一機種の新品同等品(用意できない場合は、別途povo側が指定する機種・色の交換用移動機が提供されます) - Androidスマートフォンの場合
<au/UQ mobileで販売していた端末>
同一機種の新品同等品(用意できない場合は、別途povo側が指定する機種・色の交換用移動機が提供されます)<他社で購入した端末・SIMフリー端末>
KDDIが指定した以下の端末の中から新品同等品を選択します。
・4G端末:Galaxy S10、Xperia 1、AQUOS sense3 SHV45、Galaxy A20、Xperia 5(レッド)、GRATINA、BASIO4、URBANO V04
・5G端末:Pixel 5、Galaxy S20、Xperia 1Ⅱ、AQUOS sense5G SHG03、Galaxy A5
- iPhoneの場合
※2021年9月29日時点。在庫状況等により、機種の変更または色によっては取り扱いがない場合があります。
交換時には負担金額が発生します。
- iPhoneの場合
税込12,900円/回 - Androidスマートフォンの場合
税込5,500円/1回目、税込8,800円/2回目
他にも細かい注意事項などがあるので、以下の公式HPで詳細はご確認ください。

povoのトッピングは専用のアプリから設定可能です。
今までは専用アプリ名は「povoトッピングアプリ」という名称でしたが、9月中にアップデートを行われ、名称も「povo1.0アプリ」となりました。
旧プランの方はこの「povo1.0アプリ」を利用します。
新プランのpovo2.0の方は「povo2.0アプリ」となります。
詳細はこちらのpovo1.0アプリの使い方をご確認ください。
「もらう」「さがす」「あたる」#ギガ活
povo2.0では新たにさまざまなお店やサービスのご利用でギガ (データ) が貯まる、新しいギガチャージ活動「#ギガ活」というサービスがスタートします。
「#ギガ活」とは主に3種類あります。
- 日常で利用する店舗でギガを「もらう」
- 街中やバーチャルイベントなどに隠れているギガを「さがす」
- 抽選などでギガが「あたる」
au PAYのお支払いでデータを「もらう」
キャンペーンページでエントリーのうえ、期間中に対象店舗で条件を満たすau PAYでのお支払いをすると、エントリーで登録したメールアドレスにデータがもらえるプロモコードを2週間前後送られてきます。そのプロモコードをpovo2.0アプリに入力すると、ギガを「もらう」ことができます。
対象店舗・サービス例 | ||
店舗・サービス (五十音順) | 条件(税込) | データ容量 (有効期間) |
---|---|---|
ウエルシア | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
すき家 | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
ドトールコーヒー カフェ レクセル 本と珈琲 梟書茶房 パンの田島 |
500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
はま寿司 | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
ビッグエコー | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
アート引越センター | 20,000円以上の購入 | 20GB (30日間) |
ベイシア | 2,000円以上の購入 | 1GB (7日間) |
丸亀製麺 | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
menu | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
ローソン ナチュラルローソン ローソンストア100 |
500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
コナズ珈琲 | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
エクセルシオール カフェ | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
餃子の王将 | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
サンドラッグ | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
日高屋 | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
AOKI | 7,000円以上の購入 | 3GB (30日間) |
株式会社モンテローザの各ブランド | 2,000円以上の購入 | 1GB (7日間) |
株式会社松屋フーズの各ブランド | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
その他のお店はこちら
お店やサービスの利用でデータを「もらう」
以下の対象店舗やサービスで一定額以上購入すると、データがもらえるプロモコードを記載したデータボーナスカードが渡されます。カードに記載のプロモコードをpovo2.0 アプリで入力すると、ギガを「もらう」ことができます。
対象店舗・サービス例 | ||
---|---|---|
店舗・サービス (五十音順) | 条件(税込) | データ容量 (有効期間) |
銀座deフットサル | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
3×3 Hoop City | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
手ぶら de BBQ | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
BANANA STAND | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
Plywood | 2,000円以上の購入 | 1GB (7日間) |
Brooklyn Roasting Company | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
三島スカイウォーク | 500円以上の購入 | 300MB (3日間) |
夢を語れ 札幌 | 900円以上の購入 | 300MB (3日間) |
GALLEIDO | サービスご利用者に対し商品郵送毎にプロモコードを同梱 | 300MB (3日間) |
エアスタ | 月額会員に対し毎月プロモコードをお渡し | 3GB (30日間) |
坂田給油 | 2,000円以上の購入 | 1GB (7日間) |
OPENREC.tv | 有料機能のご利用 | 1GB、データ使い放題 (1日間) |
ペンション駒城 | 7,000円以上の購入 | 3GB (30日間) |
その他のお店はこちら
※各店舗やサービスでのカードの配布枚数には限りがあります。
他にも店舗やオンラインサービスなどと連携し、抽選などによりギガが「あたる」機会を提供したり、povoのブランドカラーである黄色いアイテムを「さがす」と、通常よりも多くのギガがもらえる「FIND povo」を近日スタートする予定とのことです。
提供するお店が拡大していけば、トッピングを利用しなくてもギガ(データ)を節約できるようになるかもしれませんね。

MNO(移動体通信事業者)品質のネットワーク
まず始めに、MNOやらMVNOやらわけがわかりません。という方も多いと思います。
MNO ➡︎ 自社で回線網を有するdocomo、au、SoftBank、楽天モバイル
MVNO ➡︎ キャリアの回線を借りて格安SIMサービスを提供する事業者
「MVNOは速度が遅いって聞くけど、キャリアから回線を借りているなら、同じ速度ではないの?」 という風に思った方もいるでしょう。 自動車と道路で例えて考えるとわかりやすいかもしれません。
MNOが3車線をユーザー(自動車)に提供しているのに対し、MVNOはMNOに借りた1車線しかユーザー(自動車)に提供できません。 そうなると、ユーザー(自動車)が混雑してきたとき、3車線を使ってうまく渋滞を緩和できるMNOに対し、MVNOの回線は1車線しかないために、どちらかというと渋滞しやすくなってしまうのです。 これが、MVNOが繋がりにくい、遅いと言われる理由です。

前置きが長くなりましたが、povoは、auと同じネットワークやエリアを使用しているMNOなので、現在auが問題なく使えている人は、通信面の心配はいりません。
実際に2022年6月直近3か月に計測された通信速度の測定結果を計算した数字が以下の表になります。

引用:みんなのネット回線速度
※ 通信速度は場所・時間帯・通信環境によって変動するため、あくまでも目安として考えてください。必ずしも実効速度を保証するものではありません。通信環境により結果が異なる場合がありますので、参考としてご活用ください。
※ Ping値とは ネット回線の品質を「レスポンスや応答速度」で表された数値です。数値が小さいほど通信環境が良いことを示します。
このように実際の通信速度を見ても、下り速度(ダウンロード速度)は夜の時間帯以外は70Mbps以上の安定した速度が保たれています。混雑による影響も受けにくいので、日中も夜の時間帯も快適に通信することが可能です。
また、今後使用の幅が広がるであろう5G回線は、2021年9月14日提供開始されました。
しかし利用できるのは 5G回線対応端末(iPhone13シリーズやPixel5やGalaxy Note20など)に限りますので、全てのスマートフォンが5G回線を使えるわけではないのでご自身の機種が5G対応か確認ください。
手数料が一切発生しない
以下の手数料は一切発生しません。
- 契約事務手数料 (povoを契約する際に発生する手数料)
- 契約解除料 (povoを解約する際に発生する手数料)
- au/UQ mobile/povo 3ブランド間の移行手数料
- au/UQ mobile/povo 3ブランド間の契約解除料
- au/povo間の新規事務手数料
- UQ mobile、SIMパッケージ料金
「au」or「UQ mobile」から「povo」間の移行手続きにおいて、当面は「契約解除料」「番号移行手数料」「新規事務手数料 (UQ mobileでは、SIMパッケージ料金)」の金額は一度請求されますが、翌月以降に移行先の利用料金から割り引きされます。
手数料も複数となると馬鹿にならない金額になるので、そういった余計な手数料がかからないのは嬉しい点ですね。
その他のLINEMOメリット(出来ること)
その他でLINEMOに出来ることを羅列していきます。
- かえトクプログラムの割賦残債は「povo」に変更しても継続して利用できます。
- auかんたん決済 (通信料合算) が利用できます。
- 国際電話・国際SMS利用可能です。
海外での通話やデータ通信(国際ローミング)はサービスの提供を予定しているとのことで、開始時期は決まりしだい「povo2.0ウェブサイト」で案内されます。
povo1.0からpovo2.0に変する際の注意点
従来のプランpovo1.0からpovo2.0に変更する際は、いくつかの注意点があります。
- SIMの変更が必要となる
- 「auかんたん決済」は利用できない
- auの「家族割プラス」のカウント対象外となる
- 各種サービスでのau契約者向けの特典は受けられない
- 支払い方法は引き継ぎできない
- LINEの年齢認証サービスは対応できない
(友達追加の際ID検索ができない)
同じpovo内のプラン変更であっても、再度SIMが変更になったり、支払い方法の設定のし直しなど面倒な点はあります。
同じ20GBであってもpovo1.0では2,728円(税込)でしたが、povo2.0だと2,700円(税込)と28円安くなる代わりに、期間が30日と決まっているので、毎月トッピングを購入しないといけない手間が発生します。
その手間が生じても臨機応変に変更できるプランの方が良い。上の注意事項も特に大丈夫という方は、変更しても良いと思います。
もしpovo2.0に変更した際に、毎月20GBを購入し続けようと考えているのであればオススメしません。なぜなら、60GBであれば90日間で6,490円(税込)なので、1ヶ月20GBで2,163円になります。毎月20GB購入し続けるのであれば、こちらの方がお得です。
また、150GBであれば180日間で12,980円(税込)なので、1ヶ月25GBで2,163円になります。同じ金額でギガ数が多いので、金額的にはこのデータトッピングが1番お得ではありますが、半年間固定となると臨機応変に変更できるpovoの良さが活かしきれないような気はします。
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povoに変更した方が良い人とそうでない人
さて、ここまでpovoのメリットとデメリット(注意点)を説明してきましたが、 「結局私はpovoに買えた方がお得なの?」 という疑問が出てくると思いますので、povoに変更をした方が良い人とそうでない人を解説していきます。
以下の項目でどちらが多くチェックが入りますか?
変更をした方が良い人
□オンライン契約でも自分でなんとかできそう
□何かトラブルがあった際でも自分で解決できそう
□その日その月の使い方で通話やデータプランを変更できるようにしたい
□変更をしても、セット端末やネットへの影響はそれほどなく、トータル金額が安くなる人
変更をしない方が良い人
□契約はプロの人にやってもらいたい
□何かトラブルがあった際はお店に駆け込みたい
□月々のデータ使用量は無制限がいい
□変更したことにより他に契約していたものが高くなり、トータル金額が安くならない人

月々のデータが3GB以下の方は、ワイモバイルの3GB以下のSプランであれば月々1,980円(税込)ですので、そちらの値段の方が安いです。特にソフトバンクからの変更を検討されている方は、ワイモバイルの方がお得になるケースが高いです。 20GB以上の場合は、3月以降にスタートとなる、使い放題MAXが今の50GBプランより値段が下がるので、そちらの方が良いでしょう。
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「そもそも自分の現在のプランがわからない」
「いろんなキャリアのいろんなプランがあってどれが良いのかわからない」
正直MNOだけではなくMVNOも視野に入れますと、自分だけの判断では難しいという方も多いと思います。 そのような方は、専門のキャリアショップに行って説明を聞いたり、様々な携帯電話会社を扱っているセレクトショップ(併売店)と言われる街の携帯ショップに足を運んでみることをおススメします。
セレクトショップ(併売店)はキャリア専門のショップとは異なり、各携帯会社の携帯プランのことを偏りなく熟知したスタッフが常駐しています。 もしかしたら、ご自身が考えてもみないような、携帯会社・プランが見つかるかもしれません。
弊社は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県に各携帯電話会社を扱った32店舗の直営店「TOP1」を運営しております。 TOP1には料金プランの相談をしに来たというお客様も多くいらっしゃいます。 「全キャリアの料金を公平な目線で説明してほしい」「使っている携帯電話の使い方を聞きたい」といったご要望をお持ちの方もたくさんいらっしゃると思います。 そのような時はTOP1まで、お気軽にご相談下さい。
コロナ禍で心配という方も多いとは思いますが、来店予約をすれば待ち時間も無いですし、このご時世なので感染症対策はどこのお店も徹底していますよ。

Q&A
- 未成年契約
- 手続きに必要なもの
- 支払い方法
- LINEの年齢認証サービス
- 故障紛失サポート/故障紛失サポートwith AppleCare Services
- APN設定
- povo2.0に移行後、povo1.0に戻る
では、ここからはpovo(ポヴォ)での細かいけれど、実際これはどうなるの?というようなものをQ&A方式で一気に記載していきます。
Q.未成年は契約できるの?
A.povo2.0からは13歳以上契約可能です。
ただし、その場合申し込みには親権者の同意が必要です。
ご契約者が未成年の場合、支払いは家族のクレジットカードを利用することができます。
Q.手続きに必要なものはなんですか?
A.新規契約と他社/UQ mobileからの変更の場合は以下の3点が必要になります。
- 利用者の本人確認書類
・運転免許証(公安委員会発行のもの※国際免許証を除く)
・マイナンバーカード(個人番号カード)
・在留カード
いずれかひとつ - 支払い用のクレジットカード
・VISA
・MasterCard
・JCB
・American Express
・Diners Club - SIMフリーまたはSIMロックを解除した端末
auからの変更やpovo1.0からの変更、その他の細かい詳細は以下の公式HPからご確認ください。
手続きに必要なもの詳細公式HP
Q.支払い方法は?
A.クレジットカードのみです。
povo1.0からpovo2.0に変更する場合、現在の支払い方法に関わらず引き継ぎされないため、新たに【契約者ご本人様名義】のクレジットカードのご登録が必要となります。
Q.LINEの年齢認証サービスは対応してる?
A.povo1.0だと対応していますがpovo2.0では対応不可です。
Q.故障紛失サポート/故障紛失サポートwith AppleCare Servicesは継続できるの?
A.povo1.0だとauから移行される場合、継続できますが、povo2.0では継続不可です。
Q.APNの設定は必要?
A.iPhone(iOS14.5以降)、Androidの一部端末では自動設定されます。
それ以外の端末は自身で設定する必要があります。
Q.povo2.0に移行後、povo1.0に戻ることができますか?
A.できません。
以上が現時点で公表されているpovo(ポヴォ)の内容となります。
2021年から総務省の兼ね合いで、KDDIだけではなくドコモやソフトバンクでも新しいプランやサービスがスタートします。最新の情報をキャッチし、自分に合うプランを見つけ、快適なモバイルライフを送っていきましょう。
他社のプランの詳細記事もありますので、参考にしてみてください。
お近くに弊社の店舗がありましたらpovoの事もお気軽にご相談ください!
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